私が映画好きな理由。

皆さん、映画は好きですか。私は映画が大好きです。どのジャンル(恋愛以外)も同じくらい好きです。基本的に世界に没頭したい人間なので前情報はできるだけ仕入れずにその時々の感情に任せて映画を見ています。

皆さんは映画のどの部分に魅力を感じますか?俳優さんや女優さんの魅力、世界観や考えの魅力、あの暗闇の中での没入感。様々あげられるでしょう。私が最も魅力的だと感じるのは映画の別世界感についてと自己の世界の切り離しが容易であることの主に二つです。私は自己の世界を好みながらも、他者の世界観や考えなどに非常に興味があります。そしてそれを自己の世界に組み込むことにある種の生きがいを感じています。

そのため私は基本的に映画館の前方を陣取ります。人の頭が自分の視界に入り込むのが嫌なのです。ふっと気が付いた時に人の頭で没入感が薄れてしまうことに不快感を感じてしまうのです。それはさておき、私は映画を見る際は基本水のみを口にし、上着を脱ぎ、時計を外します。こうすることで自分の存在を希薄にできるのです。意識を視覚と聴覚のみにし、他の感覚をできるだけオフにすることで、自身をその世界にいれることが可能なのです。

この為私は、4DXというものにあまりいい感情を抱いていません。一度だけこれで映画を見てみましたが、世界への没入感は減る一方でした。どちらかというと映画というより、アトラクションでしたね。

まあこれについても深く掘り下げるのはやめましょう。あくまでこれまでの意見は一映画スキーの戯言です。こんな楽しみ方もあるよー程度に留めておいてください。以上。

スノーデン

今回も映画レビューです。

主演ジョセフ・ゴードン=レヴィットのこの作品。タイトルの通り、アメリカ国家の最重要機密を流出させた人物である、エドワード・スノーデンについてのノンフィクション本が原作となった作品です。一時期日本のニュースでも取り上げられていたのを覚えている方も多いでしょう。私はこのことにさほど興味もなかったため、当時は大変なことを”やらかす”人もいるんだな、と思った程度でした。当時の私の考えは、大衆こそ正しいものである、と思っていたのです。だから国家という大きなものに楯突いたこの人物が悪に見えていたのです。

この映画が上映される、という情報を得たときに初めに思ったことは主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットの事です。何を隠そう私は彼のファンなのです。と言っても数多くの彼の作品を見たわけではなく、「The Walk」の彼の演技を見て、心惹かれたというところです。

彼の事は置いといて、この作品、非常にクールな出来になっている作品でした。決して大きく物事が見られているわけでなく、かといって縮こまっているわけでない。凄く身の丈に合いながらも、身の丈以上のことをやろうとする。一人の人間を丁寧に描いた作品でした。

ここだけみると訳が分からないと思うので、多少どのような流れで流出まで至ったのかその経緯を書いてみます。ネタバレを含みます。

 

 

軍の特殊訓練を受けていたスノーデンは、残念ながら訓練中の怪我により軍への参加を断念することになります。愛国心に溢れていた彼が次に考えたことは、彼の趣味であるPCや情報での国家への貢献です。9・11テロ以降アメリカはサイバー空間の重要性を上げていました。彼はCIAの試験に受かり、そこで遺憾なくその才能を発揮し、同期の中でも並外れた能力を見せつけます。現場に配属され、アメリカという国を守るぞ、と思っていた彼ですがそこでしていたのはアメリカ国民の監視でした。しかも特定の人ではなくアメリカの全国民が対象でした。アメリカ国民を守るためにやっているはずなのにアメリカ国民のプライバシーを侵害している。彼は自分の愛国心と愛国すべきアメリカの態度にギャップを感じました。そしてその矛先は、彼の彼女に向けられるのです。

こんな感じです。ぞっとしますよね。実はスノーデン、日本にも居た時期があったらしいです。しかも日本のインフラについてもわかっており、もしも日本がアメリカの敵対国になったら日本のインフラをつぶすことも可能だったとかなんとか。恐ろしい話です。演出についても本当に素晴らしく、スノーデンに愛着を抱いてきたところでサプライズがあります。本当に素晴らしいの一言に尽きます。

ただ、まぁこういった作品に多いのはあくまで彼の「正義」について書かれているため。対立構造としてアメリカ国家が圧倒的に「悪」として捉えられているところはこういった作品の癌ですね。社会的な作品はこういった対立相手へのリスペクトが減ってしまいます。相手も決して「悪」の為にやっているわけではないですからね。彼らなりの「正義」があるからそれを念頭に置いていただけたら、見ている側にとってより考えが深まる作品になると思います。以上。

映画レビュー ~ブルゴーニュで会いましょう~

評価としては佳作、といったところ。内容、映像ともに良作レベルだったが、如何せん締めのカットが本来伝えたかったものからずれてしまった感じ。内容は以下の通り。

bourgogne-movie.com

映像は実際のブルゴーニュ地方の映像が中心で、美しい農園が随所に見られる。また建物も我々が想像するようなレンガ造りの家々が映し出され、まるで自分がそこにいるような映像美だった。

この作品で伝わったものは自分を貫く覚悟とそれの難しさ、また家族の絆と農園(ブドウ、ワインを含む)の美しさである。

家族との不和を残しながらも自分の道で成功した主人公、伝統と自分の父にがんじがらめながらも農園を守り続けてきた主人公父、主人公たちの隣の農園で成功したワイナリーの娘で結婚を控えた幼馴染。彼らは互いに最初は素直になれず、すれ違うばかりだが、ワインに真摯に向き合うことで徐々に家族として、そしてひかれあう者たちとしてつながりを強くしていく…。

過程は非常に分かりやすいし、映像もよかった。しかし最後のシーン。結婚したが異国の結婚相手と母が打ち解けられず、また自分は自分の土地で生きていきたいと願い、異国へ渡らず残った幼馴染と、自分の考えを信じ素晴らしいワインを作り上げ、父との関係を修復した主人公が農園で抱き合って終わる。美しいかもしれない画だが、ん?と思う。ここまで様々なものをつなぎ、乗り越えさせたワイン或いはブドウへの思いはどこへ行ったのか?正直途中でこの二人がくっつくだろうな、とは皆が思っていただろう。最も重視すべきブルゴーニュという地方の素晴らしさ、ブドウの素晴らしさ、ワインの素晴らしさ。これらで締めるのが最も美しいのではないだろうか?

最後の最後でただのヒューマンドラマになってしまったのが残念だった。以上。

文系脳。理系脳。

さて、今回何を書こうかと思いましたが、今回は文系脳、理系脳について書いてみようと思う。シャワー浴びてるときに思いついたのであくまで参考としてご覧ください。

文系脳、理系脳の最大の違いは何だと思いますか?私は興味の問題だと思う。何に興味を持つか。主に文系脳は人間に興味を持ち、理系脳は人以外に興味を持つのだと思う。理由としては、文系脳は主に不規則なものに興味を持ち、理系脳は主に規則的なものに惹かれると考えたからだ。さて、ここで重要なことは、「主に」という言葉です。必ず、いやそんなことはない、私は文系だが、理系だが、という人が現れるでしょう。当たり前である。100%文系、理系脳の人はこの世の中で中々現れない、現れることが出来ないと思う。その理由はどちらであれ社会で生き、人と交流するからだ。社会は何かしらな法則に従って、生活は流れている。逆に人間は行動に規則性が絶対的には見られない。それに対応するために人間は二つの脳を持つ。それが文系脳、理系脳である。

もっとわかりやすい例を挙げよう。理系の中で最もなるのが難しいと言われる職業は「医師」だ。しかし医師は人間の変わりゆく症状に対応する。基礎的な知識は理論的にまとめ上げるが、現場では流れゆく時間に抗うことになる。反対に文系ではどうか。「弁護士」で考えてみよう。弁護士は人の心情に訴えかけるところがある。しかし彼らはあるものの下に働いている。それが法律である。どれだけ相手が悪かろうと、どれだけ悪いことをしても、そこには法律という固い「枠」がある。

あくまで例としてこの二職をあげたが、恐らくそれぞれの職でより重視される「脳」は違うだろう。もしも文系か理系か迷っている方がいるならばあくまで参考程度に考えの隅にでも置いておいてもらいたい。

私の自己分析では私の脳は6:4あるいは7:3で文系有利だ。

因みに今回の文章は私の理系脳で書かれた文章である。一応自分としては今回の文章は文末を「です。ます。」口調にしなかったことで、区別したつもりだ。あなたは文章を見て何を感じましたか?以上。

始まりの一歩。

今回は以前書こうと思った、私の夢について書きます。

私は「感情」そして「音」が好きだと書きました。これ以外にも私は「言葉」そして「映画」が好きです。映画だけやけに具体的だと思った方もいるでしょう。これについては後程触れます。

さて随分急に話がズレますが、あなたは自分の感覚のどこに重きを置いていますか?「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」。人はこの五感で物事を感じ取っていると言われます。第六感的なものもあるとは思いますが今回は除外します。私の場合、この五感の中で最も重きを置いている感覚は「聴覚」です。勿論ほかの感覚も大事にはしてますが、順番を付けるなら、聴覚>嗅覚>視覚>味覚>触覚の順です。

何故聴覚なのでしょう。これは本当に分析しようがありません。視覚的情報から人を感じることもあるのですが、人の好みや合う、合わないに関しては、その人の声質や話し方、声の強弱といった「耳」から入る情報、併せてその人の体臭や付けている香水の匂いなど「鼻」から入る情報を重視してしまうのです。人は8割以上の情報を「目」から得ると言います。しかし私は残り2割が人の本質を表す部分なのではないか、とも考えています。

さてさて話を戻しましょう。私が「映画」が好き、ということなのですが、正確には「ほかの世界に行く感覚」が好きなのです。私は昔からファンタジーやSFに目がない少年でした。その世界に行くため、それらの本を読み漁ってました。驚くべきことなのですが、これもほんの先ほど思い出したことなのです。小学校の時は、学外でサッカーをしていた傍ら、学内では本を読んでいました。中高はサッカーばかりで本など読まず、読んでも教科書くらいでした。今はというと、暇さえあれば本屋に行く程度です。それが最近は映画にシフトしただけなのです。本質は「ほかの世界への憧れ」です。つまりあわよくば、その世界の住人になってしまいたい、ということなのです。

話をまとめましょう。私の好きは「感情」「音」「言葉」「他の世界(映画等)」。私はこのブログを始めたときに書きました。「好き」を仕事にしたらよいのでは?それが最も伸びる、と。勘のいい方ならもしかしたら気づいたかもしれません。ええ、馬鹿なことを言っていることは本人が一番わかっています。まだ親にもこの気持ちを伝えていません。しかし私は、敢えて言葉にします。私は「声優」になりたいのです。なんだ、ただ声優になりたい頭すっからかんな馬鹿のブログか。そう思っていただいても構いません。でも、それでも、何をやってても、頭から離れないのです。私の父は言いました。「人に動かされるのではなく、動く、動かす人間になれ。」と。物理的に動かすことも大事だと思います。けれど私は他の人の「心」を動かせる人間になりたいのです。

 

さて、タイトル通り私は今日、といっても日付が変わってしまいましたが、一歩前に進みました。youtubeへの自分の声での投稿です。題目は「外郎売」。自分の声を世界中に発信する、身近ででも恐ろしいサイトです。へたくそですし、かみかみで、目も当てられないと思います。でもこれが今できる精一杯の「外郎売」です。等身大の私です。これから輝く原石だと自分自身思っています。「日々是決戦」。こんな思いです。少しでも上手に、そして役を前に出せるように努力を重ねていきたいと思います。リンク貼りました。興味ある方はぜひ聞いてください。そして感想などお聞かせいただければ幸いです。以上。

幽霊よりも人が怖い。

2本連続で投稿します。

今回も映画レビューをします。今回見た映画は「Don`t Breathe」です。話題にもなっている映画なのでご存知の方も多いと思います。あらすじとしては、ある若い3人組がお金に困り、強盗をする。今回狙う家は退役軍人だが盲目だから楽な仕事だろう。しかし現実は非情だった。実はこの退役軍人は…。という感じのホラー?サイコサスペンス?な映画です。たまに息抜きとしてホラー系の映画は見るんですが、やっぱり怖いですね。ビックリ系ではあるんですが、何といっても何が一番怖いかというと、侵入されたおじいさんではなく、侵入した若者に感情移入しちゃうことですね。はやくおじいさんを倒してくれ、排除してくれ、なんておもちゃうんですよね。普通侵入した側は懲らしめられて当然、と思うのですが余りにおじいさんが怖すぎるんですよね。思考回路にせよ、即断即決具合にせよ、正直いかれてます。そしてかなり強い。

本当に怖かったです。最後も不気味さが残る終わり方でした。やっぱり人間怖いです。

そういえばあの女性どうやって連れてこられたんでしょうね。もしかしたら…。なぁんてね。

 

P.S.そういえば今日ボルタリングを初めてしてきました。非常に面白いとは思うのですが、恐らくはまりはしないと思います。幾分身長が小さいのでその分頑張って頭を使って登ってはいたのですが、隣で身長の高い方がスイスイっと登られるのを見るとなんとなくもやもやしてしまいました。(´・ω・`)←こんな感じです。

高田世界館とこの世界の片隅に。

昨日の続きを書きます。

高田世界館は珍しい2階席がある映画館です。普段人の頭が前にあるのを嫌って、大体前方に席を陣取るのですが、今回は105年の歴史を感じながら映画を見たい、と思っていたので敢えて2階席の斜めから見るような格好で映画を見ました。

支配人による上映時の注意から始まった映画に私は涙を隠せませんでした。決して凄い設備が整っている映画館ではありません。スクリーンもほんの少し汚れているし、音響も普通の映画館の方がよっぽどいいでしょう。しかし、何か私の中でこみあげてくるものがそこにありました。

この世界の片隅に」は、第二次世界大戦下、広島の広島市から呉市にお嫁に行った「すず」という女性を中心とした家族のお話です。すずという普段ぼんやりとした女性が、急に結婚することになり、故郷とは違う町で暮らすことになり、様々な問題を抱えながら、戦時下でも「普通」に生きていく、というのが前半のストーリーです。なんとなくほのぼのとする展開ではあるのですが、あくまでこのお話は「第二次世界大戦下」のお話です。否応なしに「普通」の暮らしをしていたすずも「普通」から引きはがされます。あの絶望感というか喪失感は言葉に表すことのできない苦しみを感じましたが、こう言うと反感を買うかもしれませんが、素晴らしい表現だったと思います。更に、皆さんご存知でしょう、原爆投下。見ていた人は思っていたでしょう。「あぁ、今からとんでもないことが起こる。」「お願いだから、どうか。」様々な思いとは裏腹に、余りにも急に広島に災厄が落とされました。もうここからは、感情の渦に飲み込まれそうでした。しかしこの作品、最後はいい終わり方をするので、悲惨なものだととらえないでください。

出来る限りネタバレをしない程度に内容に触れましたが、私が思ったことは「歴史が私たちを支えている」ということです。第二次世界は今から72年ほど前です。そして高田世界館は今から105年前に作られました。私は実際に起こった出来事を基にした映画を、それを直接見た映画館で見ることが出来たのです。涙が止まらなかったことは言うまでもないでしょう。

 

さて、大寒波の中、衝動的に動いたこの旅は無事終わりを迎えました。たまには衝動的に動くのもよいのではないでしょうか。

 

P.S.今回敢えて写真は撮りませんでした。歴史を感じたい方、映画が好きな方、是非とも足を運んでみてください。

※注意 慣れない雪道の運転は非常に危険です。出来れば、雪が解けてから行った方が安全だと思います。